建国記念の日にあたって。

 初代神武天皇大和国橿原宮で即位して今年で2670年になります。

 年代はさておき、神話は何らかの事実を反映したものといわれるので、それにちかいできごとはあったのでしょう。

 何にせよ、神話の時代にはじまる日本国がこうしてまた一年歴史をかさねることができたのはよろこばしいことです。

 皇室の安寧と国家の繁栄と国民の幸福を心からねがう善良な一国民として、今日のエントリは建国記念の日を題材にさせてもらいました。

はたして・・・?

 小沢一郎不起訴の話題がとびかってます。

 でも報道をみるかぎりでは、市民団体「真実を求める会」の告発した分、つまり「陸山会」の収支報告書の偽造を元秘書と共謀した容疑に関して、証拠が十分でないから不起訴ってことでいいんでしょうか。

 肝心の4億円の出所がどうなったとか、脱税の可能性とか、ゼネコンとのつながりなんかはひきつづき捜査中とみていいんですよね?

 あまりに疑惑の総合商社すぎて、どれがどうなっているんだかこんがらがってきました。

 何か「これで小沢一郎の無罪放免が確定」みたいにいっているひとがおおい気がするので確認までに。

 まあどちらにしてもすでに元秘書が三人逮捕されているので、誰も彼がシロだなんておもっちゃいないわけですが。幹事長どころか、国会議員をつづけていることがそもそも異常です。

 小沢一郎と一蓮托生の民主党はこれからどうなるのか?

 そしてそんな状況でもやっぱり自民党は支持を回復できないのか?

 本当の「政権交代」が完了するのは、まだまだこれからですね。

外国人参政権について。

 民主党がかねがねいってきた『永住外国人にたいする地方参政権付与(誤解をさけるためにあえて正式名称でいってみた)』問題について。

 これから国会がどうなるかわかりませんが、とりあえず自分の意見でもかいてみようかと。

 僕個人は、『永住外国人にたいする地方参政権付与』には明確に反対です。
 理由は下の2つです。

1.日本国における『参政権』は国政・地方をとわず、日本国民にのみみとめられた権利であると信ずるから。

2.いわゆる『在日コリアン』問題の解決をとおざけるから。

 ネット界隈でいう「地方都市が朝鮮にのっとられる」式の言論には、わりと懐疑的です。

 それぞれ土地に家庭も仕事もあるであろう在日コリアンが、それまでの生活をすべてすててどこかの地方都市(対馬とかでしょうか)に自発的にうつるとはおもえません。またたとえば民団などの組織にそんなことを命令する力があるともおもえません(むしろ求心力がどんどん低下する一方だからこそ、参政権獲得に力をそそいでいるのではないでしょうか)。これまで対馬のいわゆる「韓国買い」についていろんな言説をネットでもみてきましたが、「対馬をまもるためにみんなで対馬に移住しよう」といいだすひとはひとりもいませんでした(ついでにいえば『みんなでお金をだして対馬をかいもどそう』という運動もきいたことがありません)。みんな何だかんだで今のくらしをすてるつもりはないということでしょう。それとおなじことではないですか。

 もはや「民族教育」も満足にできず、朝鮮語のわからない子弟のふえた在日コリアンが、朝鮮民族としてのアイデンティティをこれからも日本社会の中でたもちつづけられるのか、という点については疑問があります。しかも「祖国にかえる」という選択肢ははたからみてあまり現実味はありません。北朝鮮では在日は最下層の身分にくみこまれるそうですし、在外同胞にたいする韓国の差別も有名です。となれば、事実上在日コリアンには「在日コリアンという微妙な立場でこれからもいきてゆく」と「日本に帰化する」のふたつしか選択肢がないわけです。これは朝鮮戦争が終決し、在日コリアンにたいする特別永住資格をみとめる必要がなくなってからも同様でしょう。
 世代がくだるにしたがって、全体的な傾向として民族や血筋への帰属意識もうすれてゆくことでしょう。年間1万人が帰化するというデータが真実なら、単純計算で60年後には在日コリアン問題は一応の収束をみます。少子化の日本で在日コリアンだけが子沢山、ということもかんがえにくいので、おそくとも今世紀末にはほぼ在日コリアンは日本から消滅するのではないでしょうか。ということで、僕は「在日コリアン」問題は時間が解決してくれるたぐいの問題ではないかとおもうのです。

 韓国民団は在日の帰化による「民団ばなれ」を懸念して、すこしでも権利を拡大するために参政権獲得を猛烈に推進している、というのがおおかたのみかたですね(ちなみに朝鮮総連は公式には参政権付与には反対しています。『日本社会への帰属がつよまる』からだそうです。今さら何いってるんだか)。もしこれが本当なら、在日コリアンにたいする参政権付与は結局「在日コリアン」という微妙な立場を強化するだけで、問題解決の先おくりになりはしないか、という懸念がうまれます。

 どうせおそかれはやかれ日本に同化するひとたちを、あえて在日のかこみにおいておくことにそれほど意味はないのではないでしょうか。このような視点から、僕は外国人参政権の安易な付与に反対します。

 まあだからといって帰化の要件を簡略にしろ、というのにもあまり賛成できないわけですが。第442連隊戦闘団じゃないですけど、それこそ祖国と日本が戦争にでもなったときに、日本人として日本のためにたたかうくらいの気概をもったひとじゃなければこまるのはたしかです。某民主党参院議員はそのへんどうかんがえているのでしょうね?

ここ最近の雑感をまとめてはきだす。

 読売新聞がワシントン高官の「日本疲れ」を報じています。

 あれだけ長年いろいろ便宜をはかってやったのに、ちょっと基地関連でダダこねたらもう「日本疲れ」だって。
 むくわれないね。
 もうおまえらいいよ。次の同盟国は中国なんだろ。
 せいぜい共倒れにならないように気をつけろ。


 中国といえば、いまさらながら小沢一郎ファシストっぷりにびっくり。このヒトほんとに「民主」党の幹事長なのか?
 藤原先生じゃないけど、ちょっと調子にのりすぎかな?
 今回はさすがにやりすぎたみたいだけど。
 といっても首相があれではあせりも感じるはずですよね。
 正直発足数ヶ月にして、ここ数年の自民党の失態がどうでもよくなるようなグダグダっぷりですから。
 予算がたりない?鳩山家の資産を福祉にまわせよ。
 すこしくらい「友愛」精神を発揮してみせろ。


 でもいわゆる「保守」ってやつもなさけない。
 とくにネット右翼は「マスゴミ」の情報操作とか何とかいっていきどおっているけど、それにしてはよくテレビみてるんだよな、みんな。
 「どこどこのコメンテーターがこんなこといってた」みたいなことでいちいち炎上してるし。そんなにマスゴミがにくいならはじめからテレビなんかみないで新聞もよまなきゃいいじゃないか。アンチもファンのうち、とはよくいったものだ。
 NHK民法ももっと「反日」報道をすればいいんじゃないか。一般人は誰もみないだろうけど、きっとネット右翼がみるから視聴率かせげるよ。

ザメンホフの誕生日らしい。

 今日15日はエスペラントの作者、L.L.ザメンホフの誕生日らしいです。知りませんでした。

 当方英語帝国主義に日頃からあまりいい感情をもっていないこともあり、エスペラントにはたいへん期待をよせているのですが、日本のエスペラント活動が何だか悪い意味で「ニッポンのサヨク」なのが嫌で最近はちょっと距離をおいております。

 でも、心の底ではやっぱり応援してますし、唯一現代まで「生きた言語」として使われ続けているエスペラントを生み出したザメンホフには素直に敬意を表するものであります。

 というわけでザメンホフさん、おめでとうございます。

謁見の大安売り。

 中国の習近平副主席が、近々天皇陛下に謁をたまわるそうな。

 それも、通常一月以上前から準備をすすめるところ急遽この日取りとなったとか。

 もうね、あきれてものもいえませんよ(いや、いうんですけど)。

 小沢が国会をさぼって恒例の朝貢にいったのは百歩ゆずってゆるしましょう。
 どうせ余命いくばくもない方です。中国に「皇帝陛下の飼い犬」とでも見下げられまくってください。
 ホイホイついていった「小沢チルドレン」だって、次の選挙でのこる見込みのすくない人たちです。せいぜいハニートラップにでも何でもひっかかってきてください。日本は小ゆるぎもしませんから。

 でも、お前らの媚中天皇陛下をまきこむなよ、と。

 そもそもこんな急な日取り決めが、ご高齢の陛下へのおもいやりに欠けるのがまずいただけない。ただでさえ公務をへらしてご負担をかるくしようとしているのに、何をかんがえているのでしょうか。まあ国会のご挨拶を「手抜き」とかいっちゃう人が外務大臣をやっている政府ですから、そんな気配りは皆無なのかもしれませんが。

 しかも、そんなムチャをしてまで謁見するのが「副主席」というのが余計バカにしてます。
 元首じゃないんです。
 日本国天皇陛下ってのは、そんな微妙なVIPが即席のスケジューリングでかんたんに会えるほど安っぽい存在なんでしょうか?

 この場合、皇室の権威をおとしめているのは中国側なのか、日本側なのか。おそらく両方でしょうね。

 だれがこんなアホなことを決めたか知りませんけど、頼むからこれ以上皇室、ひいては日本国の権威をおとしめるようなことはしないでください。そんなに中国にこびたければ、自分ひとりで三跪九叩頭の礼でも何でもやってください。ただそれを天皇陛下、ならびに一般日本国民に拡大しないでください。中国人に頭をなでられたいと思っているのはあなたたちだけです。一般国民は毛ほども思っちゃいませんから。

日本の科学技術。

 しばらく報道にふれてなかったので、「事業仕分け」が法的拘束力も何もないただの財務省の参考資料づくりなんて今の今まで知らなかった。

 茶番なのはわかってましたけど、これじゃほんとうに意味あるんでしょうか?

 そもそも、事業の選定が財務省ってうわさもありますが。

 ところで、今回の仕分けで一番の注目点のひとつが、科学技術関連分野の予算策定です。

 スパコン、iPS細胞、宇宙関連分野など、日本の得意分野がばっさり切られたことで話題となりました。

 これにはまず旧帝大早慶の学長が共同声明を発表するという異例の事態に。さらにノーベル賞受賞者理研理事長の野依良治氏も仕分け事業を批判する談話を発表しました。

 資源のないわが国(この紋切り型の文句もそろそろあきてきたのですが・・・)が科学技術の振興をおろそかにしては未来がない、と。

 たとえこの仕分けが拘束力がないとしても、「科学技術立国」をまがりなりにも標榜しているわが国がこうした先端科学分野に「ムダ」の烙印をいったんは押した、という事実はかなりおもくうけとめるべきでしょう。

 だからネット言論は批判一色かといえば、そうでもないようです。

 たとえばさきの9大学学長の声明、野依理研理事長の発言にはすくなからず疑問をもつひともいらっしゃるようで。

 こういう方のかんがえをまとめると、

①科学技術の発展に国として力をいれることそのものには賛成だ。

②だから、政府が研究に補助金をだすことにも反対ではない(さすがに福祉のために全面停止しろ、などというひとはいないようです)。

③でもそれを主張する研究者側の姿勢は「もらって当然」にみえる。国民の血税をつかうのに、あたりまえのような顔をしているのは何事か。そもそも、科学技術の発展に必要なのは公的な援助だけか。もっと民間の力を活用するとか、大学そのものの改革をすすめるべきではないのか。援助をうける側の研究所、大学はそれにふさわしい体制をととのえているのか。

 あとは個別に、スパコンは不必要とかそういう話がちらほら、といったところでしょうか。

 冷静にかんがえれば、大学や研究所などもいってみれば「既得権益受益者」です。くだんの9大学は、旧帝大は元国立大。早慶は私立ですが、科研費助成金など補助金でなりたっている点がおおきいことをかんがえると実態は半官立といったところでしょうか。補助金がきられればさぞくるしいことでしょう。

 さらにいえばこの声明の中の「大学の発展が国富につながる」というのもちょっと自信過剰なような。もちろんすばらしい研究をされている方もたくさんいらっしゃいますが、ごくつぶしもすくなくないのではないでしょうか(この場合の「ごくつぶし」とはもちろん「カネにならない研究をしている」という意味ではありません。「研究や教育に力をいれずに、ただ象牙の塔でぬるま湯につかっているだけ」ということです)。きびしい経済状況におかれた国民からとった税金を「よこせ」と臆面もなくいうからには、それを十分いかすような体制をきちんと整備しているのでしょうね?

 大学・研究者自身の努力をとわないままに、科学技術の発展という「美名」のもと、こうした分野を聖域化してしまってよいのか?納税者としては、気になるところではあります。

 要は、科学技術にお金をかけることは大事だし、それが日本の国益につながることもたしかだけど、まず大学や研究所からできることもあるのではないかと。

 今のながれだと、

 日本は資源がない

   ↓

 だから科学技術を発展させるしかない

   ↓

 だから政府はカネをだせ

 になってますよね。

 もちろん企業は基本的にカネになることしか手を出さないし、国防に関連した科学技術などはやはり国が責任をもつべきだとおもうのですが、もっと民間の力を結集するとか、大学同士の連携を今以上にふかめるなどの目にみえる努力も必要だとおもうのですよ。そうでもなければ、たとえばくだんの学長声明なども「元国立大学はまだ国費にたよろうとしている。独法改革の意味がないじゃないか」という風によめるわけです。かつかつのくらしをしている人もいるのに、終身雇用のうえに研究費もよこせなんて、けっこうなご身分ですね、といわれかねません。

 別に民主党議員をかばうわけではありませんが、正直な話、科学技術開発の話をされては、文系人間には手も足もでないわけですよ。技術開発はお金がかかるけれど、将来の国富につながる可能性がある、ぐらいのことしかわからないのです。だから科学技術に金をかけるなとはいわないけど、潤沢に資金のない今のありさまでは、何とかある中からひねりださなければならない。でもほかにやらなきゃいけないこともある。だから予算をけずることもかんがえなくてはいけないが、技術のことはわからないのでどれだけけずっていいか見当もつかないと。だからおもいきってけずったら非難轟々←今ここ、ってなところかと。

 ところでブログをみていると、スパコンの説明をしたプレゼンターの技量のまずさを指摘する人もすくなくないですね。

 会社でも政府でも、予算をきめるのは非専門家たる文系人間だったりするわけですから、研究の重要性をそういう人にもわかるように説明してくれないと、予算がおりないのは当然な気もします。「自分の研究の重要さを客観的に非専門家にわかりやすく説明する」ことにたけた研究者を今まできちんとそだててこなかったとしたら、それは研究機関の怠慢でしょう。こんなの理系の就活生はだれでもやっているわけですが。

 まあそもそも政治の席上で科学技術が議論されるなんて今まであまりなかったことですから、世論の喚起という意味ではおおきな成果があったといえるのではないでしょうか。まだ予算も決定されたわけではありませんし、実際問題誰にもきらわれたくない鳩山さんあたりを攻撃しまくれば予算復活のうごきはかんがえられるでしょう。

 これを機会に、日本のアカデミズムの正常化および、政府(というか組織の財布をあずかるすべての文系人間)による科学技術開発への理解の促進がすすむことをねがってやみません。